良質な子猫を産むためのブリーダーの努力

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猫の繁殖とは、単に子猫をつくることが目的ではありません。よりよい子猫をつくり、猫質を向上させるのが目的です。それには、計画が必要です。かなりの年月と頭数、根気をもって、研究しながら繁殖を繰り返すことを、計画繁殖と
いいます。

 

なぜ計画繁殖が必要?
     
 

自分の理想とする猫に近い猫をつくり出していくには、猫の長所と短所について考えます。子猫は、たとえ両親猫が優れた猫であっても、その長所だけを持って生まれてくるわけではありません。短所も受け継ぐ可能性も大いにあるのです。そのため、遺伝の優劣をよく考えて、両親猫の組み合わせを決める必要があります。

 
     
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どうやって計画繁殖する?
 

計画繁殖には、次の3つの方法があります。いずれも、両親猫の血統、それぞれの長所や短所を見ながら、子猫をつくる目的や遺伝関係をよく考えて、計画的に行います。

 
 


1 イン・ブリーディング(近親繁殖)

     
 

親子(父と娘、母と息子)や兄弟姉妹という、血縁関係がとても近い猫同士で繁殖します。両親猫の持つ遺伝子がかなり似ていることから、長所も短所も強化された子猫がつくられます。両親猫よりも優れた猫が生まれる可能性が高い反面、強い欠点が現れることもあるのです。また、漫然と繰り返すと、能力の低下、体質の弱体化、不具、奇形などの退化現象を引き起こす恐れがあります。

イン・ブリーディングは、主にその系統のタイプを固定する目的で行います。緻密な計画をもとに行ってこそ、猫質向上を望める繁殖方法です。

 

     

 

2 ライン・ブリーディング(系統繁殖)

     
 

イン・ブリーディングよりは薄い血縁関係の猫同士で繁殖します。イン・ブリーディングに見られるような退化現象の恐れが低く、かつ、その系統の利点を継続したり固定していくことができます。言い換えると、粒ぞろいの子猫が生まれる可能性の高い繁殖方法です。

ライン・ブリーディングでは、もし血液濃度が高いために欠陥を持つ子猫が生まれた場合は、もう一段薄い血縁関係の猫を選んでみるなどの試みができます。例えば、叔父と姪から、従兄弟同士の組み合わせに変えてみるのです。

 

     


3 アウト・ブリーディング(遠親繁殖)

     
 

系統的にも血縁的にも関係のない猫同士で繁殖します。うまくいけば、両親猫の長所だけを持つ優秀な子猫が生まれます。反対に、両親猫の欠点を多く受け継ぐ子猫が出現したり、優秀な子猫がつくられても、その子猫に予想もつかない欠点が出る可能性があります。遺伝の優劣をよく考え、計画的に両親猫を選ばなくてはなりません。

アウト・ブリーディングを行った後は、その新しい系統を固定継続していくために、イン・ブリーディングやライン・ブリーディングを繰り返し、少しずつ理想のタイプに改良していきます。

 

     
 
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計画繁殖の成功、不成功
 

計画繁殖とは、自分の理想とする猫に近い猫をつくり出していくプロセスです。計画的に繁殖した結果、理想に沿う猫がつくられれば、その計画繁殖は成功です。系統を維持固定し、よりよい猫をつくるため、引き続き何回も何代も、計画繁殖を重ねます。
逆に、結果が不成功と思われるときは、系統が続かないよう、その猫を繁殖に使わないようにします。去勢や避妊手術をするべきでしょうが、徹底した繁殖回避は、なかなか難しいのが実情のようです。

また、台雌に負担をかけないスケジュールで繁殖をすることも、良質な子猫を産み出す上で大切なことです。発情時期が来るたびに繁殖して、子猫を産ませるようなことは決してないのです。
そのため台雌の数にもよりますが、優良ブリーダーのところには常に子猫が産まれているということはあまりありません。
ブリーダーから子猫を求める場合、ちょうどタイミングよく子猫がいて当サイトに写真がアップされていればよいのですが、そうではない場合も少なくありません。その場合、事前に出産スケジュールなどを確認して、予約をしておくということも可能です。

 
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